こえ・Echo

安邨尚美が開催する勉強会・演奏会のご案内ページ

演奏動画配信など~コロナ禍での音楽活動~

梅が過ぎ今度は桜が咲き始めました。時は流れコロナ禍の生活も丸2年が経過し、もうすぐ4月、また新たな年度が始まろうとしています。Covid-19について、当初の‟未知なる感染症”への非常に強い警戒心・恐怖心・反発心は少しずつ落ち着き、ワクチンや薬の開発を始めとする予防・治療法の確立の期待も含め、ある種の共生への道筋を社会としても個人としても模索する段階に入ったように感じます。またこのような中でも、日々の生活や世の中の情勢は確実に進み変化しながら積み重なってきており、今改めてこれらの状況を振り返りつつ、これからについて考えていかなければいけないなと思うこの頃です。

もともとデジタル化の波に完全に置いていかれ、またついていく気もほとんどなかった私は、コロナ禍に入っても出来る限り‟リアル”でのレッスンや演奏を求めて活動してきました。しかしやはりそれだけでは越えられない壁もあり、中断したまま再開できない活動やお会いできない人たちという非常に残念な問題は解決できていません。一方で世の中では、公の助成金補助金等の後押しもあり、音楽活動や舞台芸術等におけるオンライン/リモートの試み、録音・録画を活用した演奏やレッスン等の活動がこの2年で非常に進化・発展し、困難の中でも何とか演奏の機会を絶やさぬため、また新たな表現への挑戦のため果敢に歩みを進める人たちや、それらを使って学びを求める人たちも多く、そのような方たちからのお誘いを受け、こんな私もそれらの活動に参加する機会をいくつか得ました。以下ご紹介する動画は、最近参加させて頂いた2つのプロジェクトで、1つは前回ご紹介した夏山美加恵さん率いる女声アカペラグループの公演のWeb配信、もう1つは関西で活躍されている月岡聖芳さん作成の演奏動画です。正直に言えば、私が一番に求める‟生”の響きではありませんが、一方で映像編集という新たな魅力を持ち、今まで触れる機会/出会う機会がなかった人たちに、そして今現在切望されていても聴きに/学びにお越しいただくことが叶わない人たちに幅広く演奏をお届け出来ることはとても嬉しく、このような手段が得られたこと、このような機会を頂けたことにとても感謝しています。そしてこれらの演奏動画によって、みなさんがこのお2人の音楽・活動をはじめ、さらに古楽やアカペラへの関心・興味を広げて下さることになれば…と期待を膨らませております。どちらもプロの映像編集の方の手が入ったとても素晴らしい動画です。お楽しみいただけたらさいわいです。

夏山美加恵さん監修 Las Huelgas Vocal Ensemble 2月28日公演 (演奏時間 55分40秒)

時を超えた古(いにしえ)の歌 -14世紀スペインの多声音楽 -ラス・ウエルガス写本の聖母のミサ - YouTube

月岡聖芳さん演奏動画 seika tsukioka Youtueチャンネルより(演奏時間 7分/ 8分40秒)

Graduale : Benedicta et venerabilis es (organum) ~ Virgo virgium (motetus) - YouTube

Offertorium : Ave Maria / 奉納唱 : アヴェ マリア - YouTube