2019年3月から関東で始める発声を学びの中心とした勉強会です。毎回、中世・ルネサンスの小さな曲、あるいは曲中の短いフレーズを題材にはしますが、始めの90分程度は徹底的に発声に取り組みます。身体の使い方・呼吸・発音など、仕組みを頭で理解しつつ、実際の身体の感覚や聴こえ方などを確認しながら、じっくり時間をかけて、声がどのように発生しどのように外へ出ていくのか、自分自身を観察していきます。そしてその後60分程度は実際の曲・フレーズに取り組み、発声で整った響きを、今度はどのように他の声と交わらせ、ポリフォニー音楽を作っていくのか、歌うことと聴くことのバランスについて、またポリフォニー音楽の構造の中で、パート間のヒエラルキーについて学びます。最後にそのようにして作り上げた響きが、実際どのように聴こえるのか、みなで歌いながら確認していきます。
会の主旨は、まず各自が発声・身体に向き合うことが第一。しかし同時にそれをグループで行うことで、他の参加者の声も聴き合い、そこから生まれる響き、さらにはポリフォニーについて学ぶことです。その経験を、各自の音楽生活をより深め、楽しむ糧としていただくための集まりです。
仕組みとしては1回・1回完結するワークショップの形をとりますが、必ずしも、テーマにする曲やフレーズを仕上げることが目的ではなく、数回同じ内容を続けることもあり得ます。単純に個人個人の発声における基礎力向上と、ポリフォニー音楽の歌い方についての学びを深めるトレーニングジムのような役割になれることを目指しています。
しかし、このように進めると、2時間半の終わりころには、素敵な響きを共有できると思うので、その響きをみんなで楽しめる会になるとさらに良いなと願っています。
月二回・ 2時間30分/1回
土曜：17時～19時30分 / 日曜：14時～16時30分
【参加費】3000円/１回 最少催行人数 ５人
【会場】武蔵小杉・大森・旗の台 など
